ユニバーサルデザイン

「ユニバーサルデザイン」とは、年齢や性別、国籍や人種、障がいの有無などにかかわらず誰もが使いやすいように設計された製品、サービス、空間のデザインのことを指します。ユニバーサルデザインの一例として、視覚的・直感的な情報伝達を可能にするピクトグラムやノンステップバス、多機能トイレなどがあります。ユニバーサルデザインは以下の7つのポイントに基づいて設計されます。

ユニバーサルデザインの7原則

  1. 公平性:使う人を選ばず誰でも公平に操作できること
  2. 自由性:柔軟に使えること
  3. 単純性:使い方がシンプルで直感的に利用できること
  4. 分かりやすさ:必要な情報が分かりやすいこと
  5. 安全性:簡単なミスが重大な危険につながらないこと
  6. 省体力:身体への過度な負担を必要としないこと
  7. スペースの確保:利用のための十分な大きさと空間が確保されていること

ユニバーサルルーム

宿泊施設においてもユニバーサルデザインを基本とする「ユニバーサルルーム」が導入されているところがあります。例えば、緊急事態が発生した時のために客室にセーフティボタンを設けているホテルがあります。

ベットルームやバスルーム、トイレに設置される事が多く、ホテルのスタッフが24時間対応できるようになっています。また浴槽やドアスコープの高さを低めに設計する、文字を大きくし読みやすくする、筆談機や補助犬用マットの貸し出しなどユニバーサルルームの設備は多岐にわたります。

バリアフリーとの違い

バリアフリーはあくまで高齢者や障がい者がより良い社会生活を送れるよう障壁となるものを取り除く方針であるのに対し、ユニバーサルデザインデザインでは高齢者や障がい者に限らずすべての人が使いやすいことを目的としています。