レートパリティ

宿泊業界でのレートパリティとは、レベニューマネジメントの概念のひとつで、「価格の公平性」を意味します。各販売先において同一の宿泊プランの価格はいかなる予約経路(販売先)においても、同額を保たれている必要があるという考え方です。

たとえば、同一の部屋タイプ・プランの販売価格に関して、楽天トラベルやBooking.comへ自社のホームページと同じ販売価格を設定している場合、「価格の公平性」が保たれていることになります。

レートパリティを守らなければいけない理由

「自社ベストレート保証」のように自社ホームページの販売価格を安い価格で戦略的に提供する考え方もあります。しかし、Booking.comやExpediaなどの宿泊予約サイト(オンライン旅行代理店)は、販売価格の公平性を求めており、契約の中に「最低料金を利用できるようにすること」と明記があります。そのため、販売価格の公平性が保たれていない場合には、宿泊施設はペナルティ(検索や表示順位の低下など)を受ける可能性があります。

レートパリティが崩れてしまう原因

  1. 販売先の手数料などを宿泊料金に添加した販売価格設定を行っている
  2. OTA(オンライントラベルエージェント)のプライベートセールやプロモーションによる影響