グローバルディストリビューションシステム

GDSとは「Global Distribution System（グローバルディストリビューションシステム）」の略でホテルにおける、販売チャンネルの一つです。

GDSを介して、航空券・ホテル・鉄道切符・レンタカー・クルーズなど様々な予約を取る事が可能になります。ただ、GDSには一般消費者がアクセスする事は出来ず、ホテルなどの予約を受ける側と予約を発注する旅行会社のみがアクセスを許された専用のプラットフォームです。

ホテル業界における代表的なGDSとしては「Amadeus（アマデウス）」「Sabre（セーバー）」「D-EDGE（ディーエッジ）」などが挙げられます。

GDSの歴史は古く、1960年代まで遡ります。それまでは旅行手配の全てが電話などのマニュアル作業となっており、非常に非効率でした。その状況を改善しようとアメリカン航空とIBMが提携し、システム開発に取り組んだ事により、「Semi-Automated Business Research Environment」（SABRE）というシステムが確立しました。

日本のホテルにとって、GDSを介した予約のほとんどは海外企業の出張利用となっており、滞在日数が多くなったり、レストランなど宿泊以外の売上にも繋げる事が出来る非常に重要なセグメントとしての役割を担っています。

また、海外富裕層にリーチが出来るチャンネルとなっており、アメリカンエキスプレスの富裕層向けプログラムなどの一部予約についてもGDSを介して予約が行なわれております。