平均客室単価
(Average Daily Rate)宿泊業界でのADRとは、「Average Daily Rate / アベレージ・デイリー・レート(平均客室単価)」の略語で、販売客室数の平均的な販売価格を指します。
ホテル、観光業界で用いられるホテルの収益管理や業績評価において重要な指標となります。ホテルの売上の健全性や効率性を評価するのに役立つ指標となります。
年間を通して変動していくもので、イベント、季節、旅行パターンなどを理解することで、繁忙期から閑散期まで利益を最大化する料金体系を設定できるようになります。
ADRの算出方法
ADR(平均客室単価)は、「総宿泊料金のトータル ÷ 販売した客室数」で算出することができます。
※ 販売した部屋数には、売り出していない部屋、無料の部屋、夜間のスタッフルームは含まれていません。
(例)
ホテルの宿泊料金の売り上げが1か月間で100万円で、その期間内に50室の客室が利用された場合
ADR =100万円÷ 50室 = 2万円
つまり、1室あたりの平均宿泊料金は「2万円」となります。
高いADRは、高価格帯の客室を提供しているか、需要が高い場合で、低いADRは価格競争が激しい、需要が低い等が原因の可能性があります。
ホテル業界のプロフェッショナルは、ADRを管理して最適な収益戦略を立てる際に重要な指標として活用します。