HOTEL K5 様

サイトコントローラーはいくつかの会社のシステムを比較検討していました。HOTEL K5はデザインホテルズに加盟しているのですが、そちらの管理ができることや、営業担当の方が工事中の現場にわざわざ足を運んで説明に来てくれたことへの安心感は選定にあたり大きなポイントとなりました。最終的には、当ホテルの開業のサポートをしてくれた会社の創業メンバーの一人が別で運営している宿泊施設でもサイトコントローラー『手間いらず』を利用していて、使い勝手の良さなどから勧めていただいたこともあり、導入を決定しました。

私自身サイトコントローラーは入社して初めて触れたシステムなのですが、画面構成がとてもわかりやすく、スムーズに使い始めることができました。

日常的なサイトコントローラーの操作としては、在庫の調整や予約確認、料金ランクの変更やカレンダー設定などを行っています。料金の設定については、料金グループ機能を活用し、同じ料金帯のプランをグルーピングしてデータの流し込みをします。部屋タイプやプラン数もそこまで多いわけではありませんが、アニバーサリープランなど通常プラン以外で出しているものをまとめて管理できるのがいいですね。

また、コロナ禍でのプランの販売で、3連泊を1泊分の価格で提供する売り方をした際に、OTA上での出し方と成立した予約データの取り込み方が異なるため管理が大変そうでしたが、オプション機能の活用とPMSとの2way連携で複雑な処理をうまく対応できたところが非常に良かったです。

私は一時期、温泉旅館のコンサルティング業務に携わっていて、その際に別のサイトコントローラーを操作をする機会がありましたが、手間いらずのほうが圧倒的に使いやすいと感じました。特にレポートの部分において、データとして抽出できるできないがとても分かりやすく、欲しい情報にしっかりアクセスできます。

コロナが落ち着き、観光需要が徐々に回復してきて、販売の仕方を変えていかなければならないタイミングで、信頼できる担当営業の方からご提案いただいたこともあり、イールドマネジメント機能を備えたサイトコントローラー「TEMAIRAZU YIELD」へバージョンアップをしました。

インバウンド比率が増え、リードタイムも伸びてくる中で、先々の日程など、人が見きれない部分をシステムでロジックを組んで、稼働率や残室数に応じて自動的に販売価格の調整ができる機能があるのはとても心強いです。設定したことで実際に手放しで狙ったところにちゃんと予約が入ってきました。

予約情報の分析機能もよく見ています。ダッシュボードもわかりやすく、予約室数や売上、稼働率、平均単価などを、サイト別と部屋別に数字を追うことができます。リードタイムやブッキングカーブ、RevPARの算出にも対応していて、日常的に活用しています。

「TEMAIRAZU YIELD」には他にも、競合ホテルの販売価格をチェックできたり、海外OTAの連泊制限を一括で設定できる等、ADRや稼働率を上げることができる機能が多数あるので、そちらを活用してトライアンドエラーを続けています。

私は、わからないことがあったら遠慮なく電話して聞いてしまうタイプなのですが、手間いらずのカスタマーサポートセンターはレスポンスが早く、基本的にはその日のうちに確認してボールを返してくれるのでとても助かっています。

また、実現したいことに対して、こちらがある程度情報や知識を持っていて確認する形ではなく、こういうやり方もあるという提案をしてくれるので、カスタマーサポートだけでなく、カスタマーサクセス的な部分まで対応してもらえるのには驚きました。

それから、当ホテルは少人数で対応していて、日中はチェックイン等の業務で問い合わせをする時間が無いため、21時まで電話が繋がり、業務が落ち着いた夜の時間に応対してもらえるのは非常に心強いです。

営業担当の方とも頻繁に連絡をとっています。サイトコントローラーの機能で使いこなせていないと感じる部分について、ホテルまで足を運んでしっかり時間をとってレクチャーしてくれるのでとてもありがたいです。

手間いらずは小規模だからこそ、こういった距離感でコミュニケーションが取れる、人の顔が見える会社です。一般的なテック企業のイメージには無い、温かみがあると感じます。

HOTEL K5は日本橋兜町エリアの再開発プロジェクトのゼロ地点としてスタートしました。当ホテルが、この町に人が訪れたときの最初のインフォメーションセンターのような立ち位置となり、情報を求めて様々な人が集まり、周辺に飲食店など多様な施設ができて、そこから上がってきた情報でコラボができたりと、もっと町と連携して魅力を広げていけるような施設にしていきたいと思っています。

当ホテルはフルサービスのホテルではないので、スパやジム、プールなどの設備はありません。マーケットに合わせて価格がどんどん上がっている中で、近隣のフルサービスのホテルに、ほぼ同じ価格で泊まることができてしまいます。そんな中で私達は、「高いお金を払って泊まるホテルはフルサービスで完璧でなければいけない」というような概念を崩していきたいと考えています。そのホテルには無くて、HOTEL K5にはあるもの。カジュアルに、そしてカルチャー寄りに、不完全さやその場限りの即興性など、今まで気づかれていなかった価値を楽しんでもらいたいです。

同僚とよく話していることなのですが、レセプションにいるときは踊ってるくらいに、究極は遊びながら、お酒を飲みながらずっとゲストとお話しながら働くくらいにしていきたいと。そのために、仕事のための仕事を無くしていって、システムを使って効率化できるところはどんどんやっていく。これを実現するためには手間いらずは無くてはならない存在となっています。